米国のビール醸造業の中心・ウィスコンシン州ミルウォーキーに拠点を置いていたシュリッツ社(Joseph Schlitz Brewing Company)は、1900年代から1970年代にかけて、米国ビールのトップメーカーの一つであった。主力商品「シュリッツ」はしばしば労働者が飲むビールの代表とみなされ、「ミルウォーキーを有名にしたビール(The beer that made Milwaukee famous)」というキャッチコピーで知られた。
1856年にクラグが病没すると、シュリッツはクラグの未亡人(寡婦)であるアンナ・マリア(Anna Maria)から会社を買い取った。2年後、シュリッツはアンナ・マリアと結婚し、醸造所の名前も Joseph Schlitz Brewing Co. に改めた。会社は順調に成長し、1870年にはミルウォーキーに新醸造工場を設立、年産1万2000バレル余に達した。